かがくの ちからって すげー
ゲームレビューです。
ポケットモンスターダイヤモンド・パール
ジャンル:RPG
機種:PS2
定価:4800円(税込)
製作:株式会社ポケモン、任天堂
公式ページ
http://www.pokemon.co.jp/game/ds/dp/
プレイ時間:135時間
私がこのシリーズに初めて触れたのは小学生の頃になる。傾きかけていたハードである初代GBで出されたこのソフトは大ヒットを見せ、以後任天堂の携帯機のキラータイトルとして活躍してきた。一つのゲームに二種類のカートリッジを準備し、通信によって何かを集めさせるという手法を用いたゲームもこれ以降数多く登場することとなる。
そんな人気シリーズの最新作は、ニンテンドーDSで発売される事となった。
世間では「Touch Generations」と呼ばれる作品群(脳トレーニングなど)の成功によりDSは大ヒット。そこに投入されるヒット作、もはやセールス的な成功は約束されているような状況であったと言えるだろう。
前置きはこれくらいにして、内容について。
とにかく「ポケモン」だなぁといった印象。子供向けの低難易度RPGでありながら大人でも楽しめ、ヘビーユーザー向けのやり込み要素も有り。前作との連携を大切にしつつも、これ単体でも十分に遊べる完成度。全体にコミュニケーションの遊びを重視している点もポケモンらしい。
初代の時点でシステム的な核の部分は完成されてしまっているためパッと見は変わりばえのしない出来に見えるかもしれないが、着実に細かい部分は進化している。「初代しか認めない」という意見もたまに聞くが、結局ただの懐古主義ではなかろうか。完成度は確実に上がっている。今の小学生は全く幸せだ。
通信のために必要なものが本体に標準装備されているという点も素晴らしい。これまでは「ソフトを持っている人は沢山いてもケーブルが無くて通信できない」という自体が頻繁にあったが(私が小学生の頃は本当に困ったものだ)、今ではDS内臓の無線機能で誰でも通信ができる。
さらにはネット対応によって相手の不在さえ解決できるようになった。技術の進歩には恐れ入る。
と、一通り褒めたところで悪い点。
まず全体に見られるテンポの悪さ。最近のRPG全般に言えるが、とにかく演出に凝りすぎてテンポが悪い。確かに余計なモーションを沢山入れないと「リアル」にはならない、しかしそれがゲームの流れを阻害するようでは本末転倒である。FPSなどのリアルさが面白さに直結するようなジャンルで無い限り、グラフィックを追いかけすぎるのは問題だと思うのだが。
さらに随所に見られる不親切な点。アイテムの整理が極端に面倒だったり、スクロールが遅かったり。雑誌のインタビューで「タッチペン使用の操作について色々な方法を試した結果、今の方法が一番扱いやすいと判断した」と開発者は述べていたが、もう少しやりようがあったように見える。
最後に、重大なバグの存在。初代ポケモンにあったような幻のポケモン関連の裏技なるものが出回ってしまった。ゲームが進行できなくなる危険なものであることも初代と同じ。この他にも、対戦に重要な影響を及ぼすようなバグ、アイテム増殖バグなどが存在する。
人気ゆえに普通のゲームよりユーザー数が多く、解析なども行われているため小さなバグが見つけられてしまうのは仕方が無いことだと言えるのかもしれない。それでも、数百万人に遊ばれてもバグが出ないようなものを出すのが看板タイトルの義務だとやはり思ってしまう。難しいことではあると思うが…
致命的なバグに対しての修正プログラムをすぐに出したことは評価できる。本当に完全なものを出すのが難しいことである以上、わかった穴は迅速に塞がなければならない。かと言って消費者をデバッガ扱いし、後から穴を塞ぐことを前提にゲームを作られても困るのだが。とにかく素早く丁寧な対応は素晴らしい。
総評、優秀な部類。RPGとしては万人向け。前作をやりこんだヘビーユーザーの期待にも答えられる。100%楽しむために、アドバンス版とwifiコネクタも合わせての購入をお勧めしたい。
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ポケットモンスターダイヤモンド・パール
ジャンル:RPG
機種:PS2
定価:4800円(税込)
製作:株式会社ポケモン、任天堂
公式ページ
http://www.pokemon.co.jp/game/ds/dp/
プレイ時間:135時間
私がこのシリーズに初めて触れたのは小学生の頃になる。傾きかけていたハードである初代GBで出されたこのソフトは大ヒットを見せ、以後任天堂の携帯機のキラータイトルとして活躍してきた。一つのゲームに二種類のカートリッジを準備し、通信によって何かを集めさせるという手法を用いたゲームもこれ以降数多く登場することとなる。
そんな人気シリーズの最新作は、ニンテンドーDSで発売される事となった。
世間では「Touch Generations」と呼ばれる作品群(脳トレーニングなど)の成功によりDSは大ヒット。そこに投入されるヒット作、もはやセールス的な成功は約束されているような状況であったと言えるだろう。
前置きはこれくらいにして、内容について。
とにかく「ポケモン」だなぁといった印象。子供向けの低難易度RPGでありながら大人でも楽しめ、ヘビーユーザー向けのやり込み要素も有り。前作との連携を大切にしつつも、これ単体でも十分に遊べる完成度。全体にコミュニケーションの遊びを重視している点もポケモンらしい。
初代の時点でシステム的な核の部分は完成されてしまっているためパッと見は変わりばえのしない出来に見えるかもしれないが、着実に細かい部分は進化している。「初代しか認めない」という意見もたまに聞くが、結局ただの懐古主義ではなかろうか。完成度は確実に上がっている。今の小学生は全く幸せだ。
通信のために必要なものが本体に標準装備されているという点も素晴らしい。これまでは「ソフトを持っている人は沢山いてもケーブルが無くて通信できない」という自体が頻繁にあったが(私が小学生の頃は本当に困ったものだ)、今ではDS内臓の無線機能で誰でも通信ができる。
さらにはネット対応によって相手の不在さえ解決できるようになった。技術の進歩には恐れ入る。
と、一通り褒めたところで悪い点。
まず全体に見られるテンポの悪さ。最近のRPG全般に言えるが、とにかく演出に凝りすぎてテンポが悪い。確かに余計なモーションを沢山入れないと「リアル」にはならない、しかしそれがゲームの流れを阻害するようでは本末転倒である。FPSなどのリアルさが面白さに直結するようなジャンルで無い限り、グラフィックを追いかけすぎるのは問題だと思うのだが。
さらに随所に見られる不親切な点。アイテムの整理が極端に面倒だったり、スクロールが遅かったり。雑誌のインタビューで「タッチペン使用の操作について色々な方法を試した結果、今の方法が一番扱いやすいと判断した」と開発者は述べていたが、もう少しやりようがあったように見える。
最後に、重大なバグの存在。初代ポケモンにあったような幻のポケモン関連の裏技なるものが出回ってしまった。ゲームが進行できなくなる危険なものであることも初代と同じ。この他にも、対戦に重要な影響を及ぼすようなバグ、アイテム増殖バグなどが存在する。
人気ゆえに普通のゲームよりユーザー数が多く、解析なども行われているため小さなバグが見つけられてしまうのは仕方が無いことだと言えるのかもしれない。それでも、数百万人に遊ばれてもバグが出ないようなものを出すのが看板タイトルの義務だとやはり思ってしまう。難しいことではあると思うが…
致命的なバグに対しての修正プログラムをすぐに出したことは評価できる。本当に完全なものを出すのが難しいことである以上、わかった穴は迅速に塞がなければならない。かと言って消費者をデバッガ扱いし、後から穴を塞ぐことを前提にゲームを作られても困るのだが。とにかく素早く丁寧な対応は素晴らしい。
総評、優秀な部類。RPGとしては万人向け。前作をやりこんだヘビーユーザーの期待にも答えられる。100%楽しむために、アドバンス版とwifiコネクタも合わせての購入をお勧めしたい。
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